2016年08月11日

「扇子」の魅力

前回の記事で手描き扇子を紹介したほかにも、このブログではいくつかの「扇子」作品を紹介しています。
100円ショップで買った簡単なつくりの扇子の紙を張り替えたものや、白無地の扇子にシールのように紙を貼ったものなど。これ以外にも過去にいくつか作ったことがあります。うちわも作ったことがありました。

「なぜ扇子か?」というといろいろな答えがありまして、ここ最近では海外イベントへの参加を意識したうえでの「日本らしい作品を」という理由がいちばん大きいのですが、自分の作品を海外で展示することなど考えもしなかった頃からよく作っていました。

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その原点がこちらです。
これは私が高校生の時、学校で使っていたものです。
私が通っていた高校では、3年生は体育祭のラストに「荒城の月」を踊るという伝統がありました。ダンスと日本舞踊を足してダンス寄りに割ったようなかんじの踊りでぜんぶで30分近くもあり、学年があがった4月からすぐ練習スタート、体育祭本番の10月まで半年かかってマスターするものでした。本番では夏用の制服を着て踊ります。「もう2度と着ることのない夏服を最後に着る」という思い出作り的な面もあったためか、30年ちかく経っているはずなのにまだ強烈に覚えており、曲ががかかれば今でも踊れるのではないかと思うほどです。

日本舞踊用の扇子は、この現代においても制作行程のすべてが職人の手作業だそうです。学校で使っていた当時は印刷だと思っていた、この紫から白への美しいグラデーションが実は手塗りだったと知った時には手仕事のすばらしさに驚きました。勢い良く閉じる・開くなど負担のかかる使い方を半年も続けたこの扇子は痛んでいますが、それでもいまだしっかりとしていて、閉じればパチン!といい音がします。
機械に負けない精密なつくり、経年劣化に負けないつくり。きっと自分はそんなところに魅力を感じてるんだと思います。

前回ご紹介した作品には行程上の改善点がいっぱいあります^_^; 次のイベントにむけて、プロの職人の「機械に負けない精密なつくり、経年劣化に負けないつくり」に少しでも近づくべく、自分なりの修行を続けていこうと思います!!


余談ですが母校では今でも体育祭で「荒城の月」が踊られているようです。30年前の時点で音がすりきれぎみで古めかしいなと思ってた音楽も変わらず使われていました。
それを動画サイトで確認できてしまうのは、さすが時代の流れ。
posted by 芝浦 at 13:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | その他日常